谷 穹(たに きゅう)氏の作品を紹介します。
立春が過ぎたとはいえしばらくは厳しい寒さとの戦いを覚悟して
自然とのサイクルに寄り添いながら
元気を出して過ごしている日々です。
ここ数日は毎朝まっ白に霜が降り
田畑や屋根を覆っています。
統計上では一月下旬の大寒から
二月中旬辺りまでが寒さのピークだそうです。
水についてもこの時期の水は『寒の水』と呼ばれ
雑菌が少なく発酵もゆっくり進むのだとか。
味噌や醤油の仕込みに珍重され
家でも遠い昔母が近所の人たちと手伝い合いをしながら
味噌、醤油つくりに台所に立っていたことを
懐かしく思い出します。
一つ例年になかったことですが、
庭の梅の花が一輪一輪と三輪咲いているのです。
今までは花桃も梅も同時に咲いていたように思うのですが。
二月は足早に季節が進むとき。
小さい春を見つけることで心豊かに過ごしたいです。
(つばき)