荒川 智(あらかわ さとし)氏の作品を紹介します。
例年なら霜柱で盛り上がっている庭の地面も
今年は緑色にしっとりと落ち着いていて、
いつもの冬の庭と違う雰囲気を作り出しています。
日頃の生活の中で空気や木々、くさぐさなど
身近な自然に触れるたびうれしく、
生きる力が湧いてくるように感じています。
私も自然の一部であり、自然はすべて循環している。
そんな当たり前のことをいまさらのように思うのです。
大寒の頃、テレビでは最強の寒波が来るといわれ
心配していましたが信楽では雪も降らず
強風にもならず冷え冷えとはしていましたが
おかげさまでことなく過ぎました。
雪が雨になったせいか
木の芽が心なしか膨らんできているようで
小さい春を見つけたような気になっています。
それもそのはず四日は立春ですものね。
立春とは冬至と春分の中間にあたる日で、
旧暦では一年の始まりの日と考え
その前日が厄払いの行事をする節分。
椿の花が春を案内するように静かに咲いています。
(つばき)