上田 直方(うえだ なおかた)氏の作品を紹介します。
気がつけば今年もあと少し
なぜか心せわしい年の瀬を迎えています。
例年なら庭の落ち葉の片付けも済み、
新年を祝う干支の信楽焼の置物が町内のあちこちで見られ、
吹く風ももっともっと冷たく肌で感じていましたが。
今年はそのあたりがゆっくりと流れているように思います。
信楽では日ごとに気温が低くなるのに従って
紅葉も一層色鮮やかになり師走というのに
まだ美しい紅葉の世界に包まれています。
私が片付け仕事に思っている木の葉ですが、
苔に散り敷く黄や紅色にも何とも言えない自然の美しさは宿るので
逆にゆっくりと楽しみたいと思うほどです。
13日は「正月事始め」と言って
お正月の準備に取り掛かる日とされているようですが。
「隅々まで掃除が行き届いた家には
福がたくさん訪れるといわれていますよ」って
懐かしい母の声が聞こえてくるような気がします。
(のぎく)