神崎 継春(かんざき つぐはる)氏の作品を紹介します。
空気が澄み朝夕の冷え冷えとしたその風を全身で感じています。
冬の前に秋があるのは人や動物にとって
冬への備えに最適だと思っていました。
今年は気持ちの準備もできないうちに夏からすぐ冬のような低温になり、
すべての物事に少し戸惑っている様子です。
八日は「寒露」
本格的な寒さはまだまだ先。
信楽では最低気温十度を下回る記録を出しましたが
紅葉もまだ、周辺では野菊、コスモス、彼岸花、ヒヨドリ草、
セイタカアワダチソウ、すすきなどが野山を飾っています。
「食欲の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」
「読書の秋」と言われる快適な季節。
ことばとともに気持ちも踊ってしまいそうです。
それより最近当地でも広告などでハロウィンという文字をよく見ます。
ハロウィンってブリテン諸島の古代ケルト人にとってのこと。
十月三十一日は一年の終わり、つまり大みそかにあたる日、
そして収穫祭でもある。
共に日本の「お盆」のように先祖の霊が返ってくる日。
その先祖と一緒に悪霊もやってくると信じられていて、
お花を飾ったり、魔女に扮装して
「私も悪霊だよ」と工夫して悪霊をだまし
自分に乗り移らないようにしたと伝えられている行事のようです。
都会ではバレンタインデーやクリスマスと
同じくらい定着しているとか。
どこからともなく金木犀が香って来ます。
(きぶねぎく)