谷 穹(たに きゅう)氏の作品を紹介します。
3月6日は啓蟄でした。
冬の間地中で巣ごもりをしていた虫や動物たちが
きゅうに暖かくなった信楽でもひょっこりと顔を出し、
土の中で眠っていた種も新芽を伸ばしているようです。
暖かい地方では桜の開花予想の話もされているようですが
当地の桜の枝はまだ棒のようなもので
待ち遠しい気さえします。
今、一番元気なのはハコベです。
小鳥の好物でひよこ草と呼ばれ、
小さい五枚の花弁が深く切り込んで十枚にも見え
白や薄水色の可愛い花が大きい樹の根元をびっしりと埋めています。
たくましさがあふれているように思えます。
21日は春のお彼岸
この春分の日を中心に前後三日間
彼岸の成り立ちは浄土信仰に加え
太陽の動きや天文学も合わさっているようです。
この日は太陽が真東から昇り真西に沈むと。
何も思わず過ごしている毎日ですが
「自然を讃え、生物を慈しむ日」
生命の息吹を感じながら先祖に感謝し、
生きていることの意味を考えたいと思います。
今は椿の花がたくさん、とても美しく咲いています。
(おうばい)