上田 直方(うえだ なおかた)氏の作品を紹介します。
二月に入って節分・立春・年の初めだからと
初という言葉の付くいろいろな行事、
そのうえ例年にない大雪
でも今日などは身を刺すような寒さも少し緩み、
陽の光が柔らかくなったような気がします。
庭に出ると体が春を感じたのか
『春は名のみの風の寒さや』と唱歌・早春賦が
自然に心から口から声になって出てきました。
日足が伸び木々の芽も次第にその準備を整えているようで
春の気配は感じますが「春告鳥」と呼ばれる鶯は
あまりの寒さに啼くのをためらっている。
まさしくそんな時候ですよね。
長く続いたマスク生活も状況次第で
外すことを考えても良い段階に入ったとか。
マスクを外してみると木々の緑のかすかな香りがして
植物の存在に気づかされます。
視界が広がり関心が外へと向かうことで感じる
幸せな気持ちを思い出しました。
とはいえまだ安心できる暖かさには及ばないと思います。
庭の手水鉢にも厚い氷が張っています。
そう遠くはない春を楽しみに過ごしたいと・・・
(なんてん)