古谷 宜幸(ふるたに のぶゆき)氏の作品を紹介します。
暖かかった毎日から今年も雪が降らない冬かなと思っていた1月23日。
朝目覚めてみるとベールをかけたような一面の薄雪で
枯れ木も花が咲いたように美しく
みとれるような世界でした。
次の日、24日は雲が雪を運んでくるように
厳しい雪降り、その直後に陽が出て
何もなかったかのように雪を溶かし、
雪ひと時と言われた言葉を思い出す一日でした。
次25日の朝、すべて雪に包まれた銀世界、
測ってみると家の庭で18センチの雪。
早や如月
体感では2月が一年で最も寒く、樹氷やつららや
雪景色など冬の自然が創る美しさを楽しむのですが
暦の上では4日がもう立春です。
立春は冬至と春分の中間にあたるという日で
旧暦では一年の初めと考えられ
この基準に行事の決まりや節目が今でも存在しているようです。
そしてその前日が厄払いを行う節分。
邪気を払い春の準備をするようです。
信楽の節分は柊(ひいらぎ)の小枝にいわしの頭を結わえ付け
邪気の代表である鬼を寄せ付けないとか。
今もこの日は各家の門前に置かれています。
鬼が「いたや、くさや」と逃げるとか。
(つばき)