伊藤 昭人(イトウ アキト)氏の作品を紹介します。
呉須鎬浅鉢(寸法:径30cm×高さ8cm)
関西梅雨明けという言葉を聞いた途端、昨日までの蒸し暑さはどこへやら・・・
真っ青な空、まぶしい日差しの暑い夏が信楽にもやってきました。
焼けつくような夏の日というと、幼心に残る戦争、貧しさの中で身についた反骨精神など。
食べるものもなく、着るものもなく、教科書もなくつらかった日々を思い出します。
何かにつけて『平和であればこそ』という幸せを感じます。
庭の隅で大きくなった二本の楓の木からジージージーとやかましくなく蝉の声に重ねて、
子供たちの楽しそうな声が聞こえ、夏休みを知らせてくれます。
過ぎた日を振り返り、懸命に生き抜いた証としての今に感謝しながら過ごす毎日です。