ギャラリー有楽【信楽】

有楽だより

作品紹介 古谷 和也作 『壷』

2021年04月14日 更新

古谷 和也(ふるたに かずや)氏の作品を紹介します。

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「桜花咲き乱れる陽春の今日、あこがれの当校に

入学を許可された私たちは喜びに胸を震わせています。」

と4月8・9・10日に行われた新入生の宣誓を幾度も耳にしましたが、

今年は入学式の頃には桜は散り始め

夢のような美しい花吹雪が舞っていました。

桜だけでなくどんな花でも満開で花として美しい時って

短いのだなぁとつくづく感じさせられました。

今、野山には濃い赤紫の三筋つつじがたくさん咲いています。

そして各々の木々が芽吹いてかわいらしい小さい芽から

葉を整えているかのようです。

ひとりしずかやいかりそいなどは写真にも残さないうちに

散っていきました。

生活においても様子が異なる今春ですが、

家の中で過ごす時間が増えたことをプラスにして、

自然界の力も存分に取り込むことを活力に

新しい可能性につなげることが出来るのではと勝手に思っています。

 

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(りきゅうばい)

作品紹介 篠原 希作 『引き出し花入』

2021年04月01日 更新

篠原 希(しのはら のぞむ)氏の作品を紹介します。

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信楽の桜はまだ五分咲きで例年は遅い山桜が今年は早く、

所々で満開になっています。

山にはコブシに似たタムシバが満開で、

白い花の塊が遠くから見るとより美しく見えています。

昼と夜の寒暖の差、花粉や紫外線の増加、

おまけにコロナ予防の消毒やマスクなど習慣化されてきたとはいえ

まだ戸惑うことの多い毎日です。

でもそれらには関係なく周囲の草木は芽を出し花を咲かせています。

春になるとまず咲くからと、まんさく・れんぎょう・さんしゅう・くろもじ・

みずき・きぶし・こぶしなど今でも美しく咲いています。

原っぱにたくさんあるみつば・せり・よもぎ・こごみ・

ふきのとうも旬の食材として大切にされているようです。

四月から新しい年度。新しいことを始めるにも絶好の時、

自分らしい楽しみを見つけ気負わずマイペースで

小さい一歩から進んでみたいと思っています。

優しい春風が背中を押してくれるかもと期待しつつ。

 

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(ぼけ)

 

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(くろつばき)

作品紹介 石山 哲也作 『彩泥輪線壷』

2021年03月15日 更新

石山 哲也(いしやま てつや)氏の作品を紹介します。

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一雨ごとに寒さは緩み、あたりの風景も変化して

木々には若々しい新芽、花のつぼみも少しずつほころび始め

おうばい、ばいも、ふきのとうなど

いずれも薄黄色の花が待ちわびていたように

例年と変わらぬ顔を見せています。

でも、いつものように心浮き立つ春とは異なり、

新しい生活様式の下で迎える今の暮らしに

何か戸惑いを覚えるような重苦しさもあります。

美しいと感じるほどの自然と、人々の気持ちが一体となって

春の華やいだ光景があったのだといまさらのように感じています。

桜の下でお花見をする、そんな当たり前の光景や

暮らしが一日も早く戻ってくることを願い、

心して過ごしていきたいと思っています。

三月は事や人とのお別れの月。

振り返ってよく反省し、感謝して

新しい年度を迎えることに希望や意欲を持ち、

夢を描きながら明日へとつないでいきたいものです。

 

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(ふきのとう)

 

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(おうばい)

作品紹介 鈴木 大弓作 『花入れ』

2021年03月01日 更新

鈴木 大弓(すずき ひろゆみ)氏の作品を紹介します。

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弥生3月

春と呼ぶにはまだ少し早く感じられますが、

雪が雨に変わる雨水も過ぎ、

自然は片時もとどまることはなく

待ちわびている春に向かっているようです。

いままで見過ごしていた身近なところに

小さな春はあふれていたりするものです。

お隣からいただいたとれたてのほうれん草の芯に花芽がついていたり、

保存していた白菜の芯が大きく伸びていたり、

ジャガイモに新芽が出ていたりと。

庭では梅がかぐわしく静かに咲いています。

まんさく、くろもじ、れんぎょうも一見して花芽が

膨らんだ様子がわかり、生命の力強さが感じられます。

5日は啓蟄

冬の間地中で巣ごもりをしていた虫や動物たちが

暖かくなり始めひょっこり顔を出すのだそうです。

あちこちから春の足音が聞こえてくるようです。

私も今日ひな人形をお飾りしました。

 

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(はくばい)

作品紹介 伊藤 昭人作 『柿釉大皿』

2021年02月15日 更新

伊藤 昭人(いとう あきと)氏の作品を紹介します。

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二月は立春があり春に向けて暖かくなる季節です。

立春の前日、節分、全国各地で節分会が行われ

邪気を払い春を迎える準備をしたのです。

信楽では繰り返す三寒四温、春はいつ来るのと言いたい日もありますが、

立春が過ぎただけあって陽光の明るさは春そのものだと感じる日もあります。

季節は確かに一雨ごとに春を置いていきます。

庭の苔の緑色が少し濃くなったり、

春蘭やばいもの目が顔をのぞかせたり、

雑草として目についたら引き抜いていたタンポポ、

はこべ、せり、つくしなども元気に自分の陣地を広めたりと。

椿の花だけがたくさん咲いています。

マスク、手洗い、うがいをしっかりして

健康で楽しい毎日を過ごしたいと思っています。

 

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(つばき)

作品紹介 六代上田 直方作 『葉皿(組皿)』

2021年02月01日 更新

六代上田 直方(ろくだいうえだ なおかた)氏の作品を紹介します。

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仕事をしながら見るともなくつけていたテレビから

「何気ない今日が宝物」という言葉が聞こえた。

そうだと心の底から納得している自分に関心。

コロナ禍のもとでの生活を通じて変わったこと、

それは幸せの感じ方。

当たり前のことがいろいろの規制で奪われたから

日々の生活の一つ一つのことに幸せを感じるようになったのでは。

戸外は肌を刺すような冷たい空気。

でも雲間から時々明るく覗く陽光は

どこか少し柔らかさがあり、春よ来い、早く来いと言いたい毎日。

庭では毎朝のように何かを見つけたのかたくさんの小鳥たちが

苔の上に集まって一生懸命ついばんでいるのだが

新しい芽でも出ているのでしょうか。

椿の花も寒さや霜や小鳥たちに触れられたのか、

色や形は不細工ですが沢山咲いてきました。

一月は往くといわれるようにあっという間に過ぎ

明日は「鬼は外、福は内」の節分、

そして次の日は立春。

 

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(つばき)

作品紹介 神崎 継春作 『壷』

2021年01月15日 更新

神崎 継春(かんざき つぐはる)氏の作品を紹介します。

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お正月、たくさんの人におめでとうとあいさつをし、

新年を祝いました。

愛でること、喜ぶこと、祝福すること。

本年もまた変わらず健やかに過ごせる日々に感謝したいと。

思っているうちに2021年も半月が過ぎてしまいました。

世の中の変化に戸惑っているうちに過ぎていった感じです。

コロナ、コロナと健康の大切さを教えてくれた日々でもありました。

信楽では、12日今冬初めて3センチほどの積雪を見ました。

寒に入ったことを痛感する気温の低い日が続いています。

庭では今まで賑やかに彩っていた赤、白の草木の実も

小鳥についばまれさみしくなりました。

所々に固まって寒さをしのいでいるような

お市の目玉だけがブルーの透き通った実をつけています。

日暮れの時間も少し余裕が出来てきました。

いまも続くコロナウィルスに対する対策を心しながら

大切に、丁寧に、前向きに季節の移ろいや、

時の変化を楽しみたいと思います。

咲き始めた蝋梅の香りが強く漂っています。

 

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(おいちのめだま)

新年のご挨拶

2021年01月01日 更新

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(石山 哲也 作 水指)

 

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(つばき)

作品紹介 迫 能弘作 『蹲』

2020年12月14日 更新

迫 能弘(さこ よしひろ)氏の作品を紹介します。

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信楽の最低気温がマイナスと言われる日が3,4日続いたのですが、

例年より暖かいのかまだ氷も霜柱も目にしません。

それより日陰になる風通しの良くない裏庭の楓は

まだ紅葉のままで陽に当たれば紅色に透けて美しく輝いています。

日当たりのよい南側の庭は、すっかり寂しい冬の姿になり

垣根の山茶花だけが彩りを添えています。

早いものでお正月の準備に取り掛かる日とされている

「正月事始め」13日も過ぎ、いつもと同じ時の流れなのに

何か心せわしく感じています。

まず新年を迎えるのにいつもより範囲を広げ、

少し丁寧に掃除をしたいと思います。

子供の頃、母から「隅々まで美しくなった家には、

福の神様がたくさん来て下さるのよ」と言われたことを

懐かしく思い出します。

今年は外出を控え、家の内外をピカピカにして、

身も心までも美しくして一年を締めくくれたらそれもいいなと。

来年はより良い一年になりますよう。

椿もぽつぽつと咲き始めました。

 

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(しろなんてん)

作品紹介 澤 克典作 『信楽花入れ』

2020年11月30日 更新

澤 克典(さわ かつのり)氏の作品を紹介します。

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信楽は今日も錦秋の自然に囲まれています。

マスクを外して深呼吸をすると、

もうすぐ冬を迎えるという静かながら

ひんやりとした風が吹いています。

今年は例年のように山茶花時雨もなく

毎日が暖かかったからか紅葉の時が長く感じられます。

でも時は刻々と進んでいるらしくかわいい、美しいと

もてはやされた草花もすべて種や実になり

次代への準備に変わっています。

そして今、赤・白のナンテン、万両、千両、十両と言われるヤブコウジ

万年青が実をつけキチジョウソウなどが目立っています。

カレンダーも最後の一枚になりました。

人それぞれ振り返って思うことは多々あると思います。

少しでもなりたい自分に向かって歩みを進められるようにと。

騒がれているコロナ感染症に対しては

個々が予防に気を配りながら、ごくごく穏やかな、

何気なく暮らせる日常であることを祈るばかりです。

 

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(きちじょうそう)

作品紹介 谷 穹作 『蹲花入れ』

2020年11月15日 更新

谷 穹(たに きゅう)氏の作品を紹介します。

 

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しっかりマスクをして久しぶりにスーパーマーケットに行くと

花屋さんの店先に白、赤、ピンクのシクラメンの鉢が並んでいました。

家の庭で草引きをしたり、周囲を散歩したりして過ごすことの多い毎日。

季節の移ろいは十分気づいていましたが、

社会の変化にはうっかりと過ごしていることが多く、

シクラメンを見て霜月も残り半分になったのだと

月日の流れを感じました。

今朝も近づく冬を伝えるように張り詰めた空気を漂わせる寒さでした。

白い霜も降りていました。

ここ4・5日は毎朝霜が降り、木々は紅葉を濃くしていきます。

山は黄や赤と美しい盛りです。

寝そべったように地面にくっついて咲いている美しい小菊や

いろいろの野菊が秋の野を彩っています。

お茶の木の白色の花も今が見頃です。

冬至までまだ益々日が短くなります。

朝から計画的に過ごすことがよい一日の過ごし方になるのではと思っています。

 

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(ちゃのはな)

作品展無事終わりました

2020年11月01日 更新

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秋の有楽の作品展には、たくさんの方々においでいただきました。

有難うございました。

これからも信楽で活躍する陶芸作家の店として、

日常の生活の場に潤いや豊かさを導き出す品を集めていきたいと思っています。

信楽へ来られましたら店をのぞいてください。

何より日暮れがぐんと早くなりました。

その分、夕焼けが長く美しい昨今。

やはり秋は心にきますね。

小学生のころ教わった故郷の空の歌が、

そして幼い頃のことや友を思い出すのは私だけでしょうか。

もう長い間の習慣になってしまったマスクを外すと頬を刺すのは冷たい風。

今年は例年より気温が低く朝夕は暖房が恋しい。

でも日中は澄み渡る青空と清々とした空気。

この地域の地名が雲井と示す名のとおり、ここ4・5日の朝は

霧が深く乳色の冷気の中での生活です。

庭にはつわぶき、しゅうめいぎく、のぎく、せんぶり、りんどうが咲き

せんりょう、まんりょうの実が色づき始めました。

 

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(りんどう)

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