ギャラリー有楽【信楽】

有楽だより

作品紹介 神崎 継春作 『壷』

2021年10月14日 更新

神崎 継春(かんざき つぐはる)氏の作品を紹介します。

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信楽でもまだ半そでの服で快適に生活している毎日です。

でも昼と夜との気温差は大きいらしく

夜半は暖が恋しいようなときもあります。

寒暖の差が大きいからか4・5日続いて早朝からの濃霧を楽しみました。

自宅がすっぽり乳白色の霧に包まれ、

前の道路を走る車もライトをつけてゆっくり静かに進んでいました。

でも太陽の光が差し込むと、いつどこからともなく隣の家が見え

田畑や山々と次々その輪郭が現れるのです。

この地区の雲井(くもい)という地名を再確認致しました。

庭の花は種を守るために実やたねに変わり、

りんどうややまじのほととぎすだけが咲いています。

コロナが落ち着いてきて制度上の緩和が叫ばれるようになり

信楽を訪ねて下さる人も増えました。

町全体が元気を取り戻しつつあることを大変うれしく感じています。

有楽も訪ねて下さる久々の皆様と無事を喜び合い感謝の日々です。

今朝気づいたのですが、苔の中にせんぶりの花が咲いていました。

 

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(ほととぎす)

作品紹介 古谷 和也作 『混成角花入れ』

2021年09月30日 更新

古谷 和也(ふるたに かずや)氏の作品を紹介します。

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少しずつでしたが今ではずいぶん日暮れが早くなり

夜風の涼やかさが心地よく感じられます。

空気の凛と澄み渡る秋は月夜の美しさも格別。

今年は中秋の名月と満月が一致するとかで楽しみにしていましたが

残念ながら信楽では眺めることが出来ませんでした。

「つきづきに月見る月は多けれど月見る月はこのつきのつき」

と遊びの中で何かをしながら早口言葉のように言っていた

子供の頃を思い出します。

周囲の田んぼはほとんど刈り取られ残されているのは

飼料米だけのようで農家の秋はもう終わったようです。

吸い込まれるような青い空の毎日。

庭にはほととぎすの花があちこちに、

また野菊や段菊も可愛い花を咲かせています。

うめもどきも真っ赤な実をつけています。

季節の恵みを感じられる豊かな秋

感染症も落ち着き満ち足りた時間が訪れますように。

 

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(だんぎく)

 

例年10月に「信楽焼有楽作品展」秋の部を開催し

皆様にご案内申し上げておりましたが、

今年はコロナウィルス感染症の影響により

緩和の期待も今一つすっきりしない現状から

作品展と言う型の開催を断念いたしました。

その代わりと申しまして勝手ですが有楽のギャラリーで

いつもの作家の新作を揃え、10月中、展示即売を致します。

里の秋、清らかな空気と美しい自然を求めて

信楽へ是非ぜひお越しいただきますようお待ち申し上げます。

作品紹介 篠原 希作 『花入れ』

2021年09月14日 更新

篠原 希(しのはら のぞみ)氏の作品を紹介します。

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我が家の周りの田んぼの稲刈りが始まりました。

夏のギラギラとした日差しや入道雲などは

いつの間にかすっかり影を潜め、うろこ雲や

すじ雲が美しく浮かび秋そのものです。

秋はどこからともなく忍び寄ってきたものだと思っていましたが、

こんな濃い青い空や雲を見ていると

案外空からやってくるのではと思ったりもします。

もう長いことで習慣になってしまったマスクを外し

頬をなでる風のにおいや涼やかさを時々感じています。

ざわっと風にその身を任せたように咲いているはぎの花、

赤・白のふじばかま、かえりざきのわれもこう、あきざきのぎぼうし

木や草や花を見て、きゅんと切なかったり、

すぐ気持ちがあふれそうになったり、どの季節よりも

秋は心にやってくる気がします。

私だけでなくだれもがそうおっしゃいますよね。

今年も忘れずやってきてくれたのが

アサギマダラと言う蝶でした。

昨年のように多くはありませんでしたが、

ふじばかまにとまって、私たちが懐かしい人にお会いして

お話しているかのようなものでした。

 

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(はぎ)

作品紹介 澤 克典作 『壷』

2021年08月31日 更新

澤 克典(さわ かつのり)氏の作品を紹介します。

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信楽では二度目の梅雨が訪れたかのような天候が続き、

しかも暴れ梅雨のような様相で列島に張り付いていた前線は、

盛夏には似つかわしくなく長逗留。

豪雨、線状降水帯、雷雨などという言葉の通り。

ここ2・3日は厳しい残暑、待ちに待った青空や

紫外線の強そうなギラギラとした日差し、

でも少し日陰に入ると時々ひんやりとした風が流れ、

どこかに秋を感じさせられます。

今日はトンボが群れになって色づいた稲穂の上を

スーイスーイと飛んでいます。

たかさごゆりが清楚で美しい姿、形で

なぜこんなところにと思う野や河原や山裾に

いまたくさん咲いています。

なぜか珍しく、ふじ、ほたるぶくろ、しもつけなどが

返り咲いて秋の野に賑やかさを添えています。

2.3日前までただざわざわしていたすすきに

穂が出そろいました。

 

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(みずひきそう)

作品紹介 鈴木 大弓作 『三島皿』

2021年08月15日 更新

鈴木 大弓(すずき ひろゆみ)氏の作品を紹介します。

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田んぼの稲穂が出そろいました。

遠くから見て真っ青だった田んぼの色が少し黄色を帯び

心なしか重そうに感じます。

草刈りをして整えられたあぜ道、豊富な水で育っているお米は

いまのところ豊年間違いなしとうれしく思い

天地自然に感謝しています。

暦の上では秋を告げる立秋も過ぎ暑さが静まる処暑

しかしまだまだ続くといわれる暑い毎日、

気力までも奪われそうですが。

信楽の朝夕には時々さわやかな風が吹くのです。

お盆もことなく済み、ご先祖様もお戻りになり極楽のあまり風とか。

庭には赤、白、金のみずひきそうが咲き、

しゅうかいどうも暑さに負けず次々と美しい花を咲かせています。

今年はセミもトンボも少ないように思います。

今日初めて私の前を泳ぐように飛んでいる赤とんぼを見ました。

小さい秋を見つけた喜びを味わいました。

 

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(なでしこ)

作品紹介 迫 能弘作 『一輪花入』

2021年08月01日 更新

迫 能弘(さこ よしひろ)氏の作品を紹介します。

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しっかりとした梅雨明け宣言をきかないのに美しい青い空に

白い入道雲が黙々と沸き上がり

ジイジイとやかましくなく蝉の声はすっかり本格的な夏、葉月。

山や川、生活周辺の温度からして近年の暑さは

昭和、平成に比べて明らかに違って暑くなっている感じがします。

今日夕方散歩をしていて田んぼをよく見ると、

お米の花が咲いていました。

一週間もたてば穂が出そろうとか。

昨年は見かけなかった月見草がたくさん咲いていました。

月の出る涼しげな宵を待っているようでした。

庭はもうすっかり秋の七草が咲き、

すすき、ききょう、かるかや、はぎ、われもこう、なでしこなど

暑さにも負けず特徴のある美しさを主張しています。

八月の節気は暦の上では秋を告げる「立秋」ですからね。

信楽ではこれから各家庭で盂蘭盆行事に入ります。

無数のものの支えのおかげで今日があることに感謝しながら

よく考えて過ごしたいと思っています。

 

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(おがたまのき)

作品紹介 小牧 鉄平作 『信楽山羊/信楽羊』

2021年07月15日 更新

小牧 鉄平(こまき てっぺい)氏の作品を紹介します。

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九州と中国地方では梅雨明けだというのにここ信楽は、

「夕立三日」と言葉のとおり三日以上の夕立続き。

午後になると真っ黒な雲が急いで連れてくる大粒の雨、

そして雷、驚くほどの厳しい雨に見舞われています。

短い時間ですが。

まだ2・3日は大気の状態の不安定な時が続くとか。

梅雨が明ければ夏空の下での陽光に輝く植物、

かんぞう、きんみずひき、ぎぼうしなど。

それよりなにより夏、太陽と言えばひまわりの季節。

太陽に向くことから「向日葵」と書きます。

咲き始めは太陽を追いかけて咲いていますが、

成長すると東向きに咲いているように思うのです。

日差しの強い南や西を向くと高温になり、

病気の原因になる夜露が長時間花や葉に残るのを防ぐためだとか。

種の保存のための知恵なのだと感心。

暑い暑い夏に向かっていますが自然と一緒にたくましく、

しなやかに、心も体も上を向いて楽しく過ごしていきたいものです。

 

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(はんげしょう)

作品紹介 神崎 継春作 『灰釉向付』

2021年06月30日 更新

神崎 継春(かんざき つぐはる)氏の作品を紹介します。

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新型コロナウィルス感染症予防接種やオリンピックの

感染に対する対策という言葉など

なんだか落ち着かない日々を送っているうちに今年も半分が過ぎました。

今日から文月です。

今年は梅雨入りが早く梅雨の中休みに入っています。

いつまで続くのか、雨はいつ降るのかなんて

テレビでも聞き空を見上げていますが・・・

田んぼの苗はすっかり成長し、すべて青田に変わりました。

暦の上での二十四節気では7日が「小暑」にあたるようです。

小さい暑さとはいえ晴れた時の日差しはずいぶん強く、

もうすっかり夏本番の気配もあります。

夏椿の花が咲き始めました。

もじずりの花(ねじばな)も苔の中から抜きんでて

姿よく咲いています。

雑草の中ではむらさきつゆぐさの花が目立っています。

コロナで外出を控えている時間、

生き生きとした美しい植物をのんびりとぼんやりと眺める

贅沢な時もいいものだと思います。

どれも可愛いですよね。

 

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(なつつばき)

作品紹介 高橋 美子作 『花入』

2021年06月15日 更新

髙橋 美子(たかはし よしこ)氏の作品を紹介します。

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有楽の店の南側にある小さいごく小さい淡竹の籔

常は季節によって、またその日吹く風によって音色を変え

静かな優しい自然を形作っているのですが、

今年は6月の声をきいてすぐ急に一斉にタケノコが顔を出し

それも4・5日で竹に育ってしまうと処理に困ると思い

刈り取りました。

たけのこはいずれも廃棄率の高いもの

急いであく抜きをし、旬の味として食させていただきました。

樹木や竹たちには知られざる決まりや生活でもあるのでしょうかと。

すっかり整理されたその籔は今、以前と変わらず

どくだみ、あざみ、とらのお、赤白のほたるぶくろと

沢山の花を咲かせしっとりと静かな風と遊んでいるようです。

青空にさわやかなみどりの風の晴れた日、

湿気が多くてうっとうしい日と交互に重ねながら

雨の少ない毎日が過ぎています。

それでも庭の刈込のつつじ、さつき、いちいの木などは

新芽が伸びてその形を少しづつ変えています。

今日はくちなしの花がいい香りを放って

人々の足を止めています。

 

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(しもつけそう)

作品紹介 伊藤 昭人作 『海鼠鎬皿』

2021年05月31日 更新

伊藤 昭人(いとう あきと)氏の作品を紹介します。

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風を感じる若葉青葉の香りさわやかな日々が続いていましたが

西からの雨雲に追いつかれ、じめじめとした雨の毎日でした。

田植えを終えたばかりのひょろりとして頼りなかった苗も

いまではよく育ち、たくましく伸びています。

植物はいずれも先を争うように伸び、

とらのお、のあざみ、ぎぼし、こばんそう、ゆきのした、

どくだみが咲き、大きく枝を伸ばしたこばのずいなや、

やまぼうしなどの木も白い清楚な花を咲かせています。

隅のほうに移されたやはずすすきも

その模様を規則正しく描いて大きく陣取っています。

でも梅雨と言えば雨に濡れた紫陽花ですよね。

咲き始めました。

以前はカタツムリやアマガエルもよく目にしましたが

近頃見かけなくなったように思います。

今は一年の中でもどんどん昼間が長くなっていく時です。

季節はいつも足早に過ぎていきますが、

夏の足音を感じながら、今の美しい風景とに出会いを

大切にしたいものです。

 

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(やまあじさい)

作品紹介 鈴木 大弓作 『蹲』

2021年05月19日 更新

鈴木 大弓(すずき ひろゆみ)氏の作品を紹介します。

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お隣の京都などが緊急事態宣言を延長される中

新型コロナウィルスに対する注意に注意を重ねながら

無事作品展を終えることが出来ましたことに感謝し

お運びくださいました方々に心より御礼申し上げます。

日々不要不急の外出を控えてと言っている間に、

木々やくさぐさはどんどんと伸び、今は本当に緑滴るという言葉が

ぴったりと言う季節に入りました。

くろろうばいや、おがたまの花も

良い香りを振りまいていましたが今は緑の仲間です。

せんだいはぎが黄や紫色の花を咲かせ、

えびねらん、すずらん、よめな、あやめ、みやこわすれなど

コロナの渦中で落ち着かない日々の心の隙間を埋めるかのように

美しく緑の地を飾ってくれています。

恵みの雨が降り注ぎ梅雨入りも宣言されました。

この雨は私たちよりも植物のほうが生き生きと喜んでいるかのようです。

周囲の田んぼでは田植えも始まりました。

しっとりとした空気をはらんだ美しい光の輝き、

夏の訪れを予感させてくれます。

 

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(えびねらん)

『信楽焼有楽作品展』が始まります

2021年04月30日 更新

『信楽焼有楽作品展』

5月3日(月)~5月16日(日) 会期中無休

午前10時~午後5時

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新型コロナウィルス感染症の拡大を防ぐため

不要不急の外出の自粛を叫ばれている時ですが、

有楽では換気、手指消毒、マスク着用などできる限りの予防策を講じたうえで

信楽焼の今をお伝えできる作品を集めて展示いたします。

 

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(れんげつつじ)

営業のご案内

【営業時間】
3~10月 9:30~18:00
11~2月 9:30~17:00
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